毎年7月後半に公開されるJリーグ個別経営情報開示資料。追加分がひっそりっと更新されていました。
柏レイソルは3月決算のため発表時期が7月です。
・2025年度(令和7年度)Jクラブ経営情報開示(公式)
・2025年度クラブ経営情報開示資料(本発表)(公式)
例年のようにP/L中心に見ていきます。Jリーグの秋春制(2026-27シーズン)移行に伴い、各クラブの決算期変更(例:札幌のように6月決算へ移行するなど)が相次ぐため、これまでのように『全クラブを一律の期間(単年度)で横並び比較する』ことが構造的に難しくなっていきそうで今年で最後かなと思っていたりします。
30秒でわかる2025年度レイソル経営まとめ
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売上高は47.11億円で2年連続のクラブ過去最高を更新!(ただしJ1平均の伸びにはやや置いていかれ気味)
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入場料収入(7.54億円)も過去最高!(フレックスプライス+動員増が寄与)
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3年連続で大幅黒字(当期純利益3.33億円)を達成し、2019年以来の「累積赤字(利益剰余金マイナス)」をほぼ完済!
前提
・レイソルは3月決算です。2025年度(令和7年度)は2025年4月から2026年3月までの動きが対象です。
柏レイソルの2025年シーズン
・リカルド体制1年目。大幅に選手を入れ替えると大躍進。2011年以来のリーグ優勝まであと一歩のシーズンでした。
・天皇杯では初戦で東洋大にまさかの敗戦。
・ルヴァンカップでは川崎相手に準決勝の大逆転劇を経て決勝進出も、広島に敗れ惜しくも準優勝となりました。
・リーグ2位の成績で2026-2027のACL ELITE出場を決めています。
2025年度の移籍動向 シーズン中の移籍(IN/OUT)
・4月:長南選手がレイソル史上最年少でプロ契約を締結。トップチームに帯同します。
・6月:出場機会を減らしていた木下さんが広島に電撃移籍。移籍金が発生したと報じられました。
・6月:中断期間中に大幅補強を敢行。札幌から馬場選手、川崎から瀬川選手、新潟から小見選手と矢継ぎ早に補強します。
・7月:ボランチに怪我人が続出すると山形から小西選手を獲得。小西さんはスタメンで起用されます。
・7月:同じタイミングで島村選手、白井選手が新潟に移籍となっています。
・8月:補強は不要かもと思っていたGKのポジションも徳島から永井選手を獲得します。永井さんは第2GKの座を奪います。
2025年-2026年 シーズンオフの移籍(IN/OUT)
・OUT:小屋松選手、ジエゴ選手を除く出場時間の短い選手を中心に入替を行いました。片山選手が浦和に、熊澤選手が北九州に、大怪我を負っていた真家選手も沼津に移籍していきました。田中選手がC大阪、山本桜大選手が大宮に、モハくんが岐阜に、桒田選手、中島選手、佐々木選手がいわきへと若手選手を中心に期限付き移籍を多く出しています。
・IN:大卒ルーキーは、東洋大から山之内選手、明治大から島野選手、慶應大から角田選手を獲得。土屋選手が甲府から復帰。新加入は山内選手とリカルドの元でプレー経験のある大久保選手、汰木選手を獲得しています。
営業収入(全体)
いつもの例年のように収入から見ていきます。Jリーグクラブの収入は、大きく「スポンサー」「入場料」「Jリーグ配分金」「移籍金」「その他」に分類されます。Jリーグが発表している【Jリーグ クラブ経営ガイド】には、収入費目の内訳が記載されているので毎年恒例ですがJリーグの資料から引用します。
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引用元:Jリーグ クラブ経営ガイド 2025 40ページ
総収入
レイソルの2025年度営業収入は47.11億円でクラブ最高額(2024年度46.58億円)を2年連続で更新しました。
ですが、Jクラブ全体の成長はすさまじく、少し置いてかれています。
2025年度営業収入額を上から順に並べると、浦和(113.10億円)、川崎(100.69億円)、G大阪(88.17億円)、神戸(87.11億円)、広島(83.48億円)、鹿島(81.73億円)、マリノス(77.51億円)、FC東京(72.10億円)、町田(69.14億円)、名古屋(64.73億円)となり、60億円超えは10クラブ、80億円超えが6クラブとなっています。この後ろにC大阪(57.20億円)、磐田(56.68億円)、清水(53.53億円)と続きます。
柏は清水の後ろ、札幌が6月決算に変更になったので未発表のため、14番目か15番目の位置になっています。集客力のあるクラブが軒並み上位になっている傾向があることと、数年前と比べると格差が広がっている印象を受けます。
●営業収入規模とクラブ数の変化
50億円超えクラブ:19年度8→20年度4→21年度7→22年度9→23年度9→24年度13→25年度13
40億円超えクラブ:19年度9→20年度10→21年度9→22年度12→23年度14→24年度16→25年度18
30億円超えクラブ:19年15→20年度13→21年度15→22年度15→23年度18→24年度22→25年度23
※25年度の集計に決算月変更の札幌、岡山、湘南は含まず
●J1リーグ平均営業収入額
2019年度:49.51億円
2020年度:38.36億円
2021年度:42.37億円 ※20チーム
2022年度:47.02億円
2023年度:52.01億円
2024年度:58.24億円 ※20チーム
2025年度:64.92億円 ※湘南を除く19チーム
J1所属クラブの平均営業収入(売上)は60億円を軽く超え65億円に届くところまで到達しています。J1所属クラブの平均売上は、10年前の2013年度が30億円程度、コロナ前の2019年度に49億円まで伸びるも、コロナ禍の2020年度は38億円に減少。その後V字回復で毎年5億円ほど平均額を伸ばしています。
収益の中では、スポンサー収入のウェイトが高いのがJリーグの傾向です。2025年度最高額は町田の45.81億円。ついで浦和が41.95億円。柏の29.25億円は9位相当です。単純に比較して良いのか分かりませんが、2023年度と2025年度を比べると、鹿島(24,18億→33,24億)、広島(18,64億→27,92億)、神戸(24,09億→30,25億)の伸びが目立っています。スタジアム効果とタイトル効果ですね。
営業収入(レイソル)
スポンサー収入
ココからはレイソルの各費目にフォーカスします。スポンサー収入は、2024年度28.45億円からやや増加し29.25億円に。2024年度はスポンサー収入で6番目でしたが、先ほど紹介したように9番目まで下げています。このご時世売り上げを増やすのも(利益を出すのも)相当大変ですが、Jリーグの世界では少しの伸びでは順位を落とすシビアな世界となっています。
だいぶ古くなっていますが、毎年引用させてもらっている2017年の意見交換会のコメントを引用します。
(2017年当時)30億ちょっとの総売上のうち、スポンサー料(19.5億円)が大半を占めています。(総売上)30億のうち13億は日立からいただいているスポンサー料です。その他6億は日立グループが主な相手先となるスポンサーで、当然その他にも地域の中小企業さんからご支援をいただいております。 2017年柏レイソル意見交換会議事録
2017年度、スポンサー収入額が約20億円の時代は、65%~70%にあたる13億円が日立製作所からの支援、30%強の残り6億円が日立グループが取引先(よく考えるとアフラックさんもここに入るの?)ということになっていたようです。地場の会社さんはごく僅かという時代でした。
これが、2018年の三協フロンテアさまのスポンサード(ネーミングライツやユニフォームスポンサー)からゆっくり変わりだします。加えて、ユニフォームスポンサーの配置が拡大(2018、2020シーズン)されるとレイソルのスポンサー収入も増加傾向に。2020年以降は30億円前後になっています。一方、2017年当時のスポンサーの割合は変わっているような気がします。日立グループの大規模な統廃合で売却された子会社がスポンサーを離れたり、最近は東葛エリアの会社がスポンサーになったとのリリースが増え始めています。他のクラブのようにドラスティックには変わっていませんがゆっくり変わっているのかなと。
入場料収入
入場料収入です。2024年度は6.23億円の収入がありました。これは、2013年度(6.46億円)に次ぐ歴代2番目の金額でした。最近はチケットも取りづらくなり、フレックスプライスを導入してどうなったかというのが注目ポイントです。
2025年度は7.54億円で歴代最高額の入場料収入となっていました。トップの浦和さんの22億には遠く及びませんが、こちらもゆっくりと変わっている感じを受けます。
2025年度:リーグ戦 19試合247,329人(1試合平均13,017人)、カップ戦 3試合33,812人(1試合平均11,271人) 281,141人
2024年度:リーグ戦 19試合229,338人(1試合平均12,070人)、カップ戦 2試合8,220人(1試合平均4,110人) 237,558人
2023年度:リーグ戦 17試合189,214人(1試合平均11,130人)+カップ戦 3試合16,310人(1試合平均5,437人) 205,524人
2022年度:リーグ戦 15試合157,497人(1試合平均9,265人)+カップ戦 3試合10,056人(1試合平均3,352人) 167,553人
2025年度:入場料収入 7.54億円 客単価2,681円
2024年度;入場料収入 6.23億円 客単価2,622円
2023年度:入場料収入 4.13億円 客単価2,009円
2022年度:入場料収入 4.82億円 客単価2,876円
入場者数、入場料収入は大きく伸びていますが、客単価で見てみると、過去最高の2022年度2,876円までは届いていないことが分かります。
なんでだろうと考えてみました。販売価格より安くなる要因としては①シーチケの割日引き、②子供価格の設定かなと思っていたのですが、スポンサーへの割り当て分があるなと気づきました。スポンサー費用は別費目に計上されるため、スポンサーが増えて『招待券』や『スポンサー枠のチケット』の利用者が増えると、発券枚数(分母)だけが増えて入場料収入(分子)が増えないため、計算上の客単価を押し下げる要因になりそうです。
Jリーグ配分金
Jリーグからの配分金です。こちらは3.15億円と2024年度2.85億円から3,000万円ほ増えてます。全体では14番目です。2025年に2位になったので3.6億円の理念配分金が入ると思うのですが、計上はまだされてないのかもしれません。例年並みの金額が積まれていました。ちなみにトップの神戸はこの費目だけで8.82億円となっており5億円を超える差になっています。
シーズンの成績に基づいて翌年度(2024年度)から支給が始まる「理念強化配分金」(総額21億6000万円)がコロナ禍による一時停止を経て4年ぶりに復活。一方、カテゴリ別に配分される「均等配分金」は昨季比1億6000万円の減額となり、Jリーグが推し進める“結果配分”へのシフトが始まる形となった。 理念強化配分金はDAZNの放映権取得とともに2017年に始まった制度。①日本サッカーの水準向上およびサッカーの普及促進、②若年層からの一貫した選手育成、③フットボール環境整備、④選手や指導者の地域交流および国際交流の推進ならびにスポーツ文化の振興—という目的に照らし、Jリーグ理事会の承認を経て配分金が与えられる。 Jリーグ配分金は“均等”から“結果”へ!! 理念強化金がJ1上位9クラブに拡大、降格救済金は今季限りで廃止(ゲキサカ 2023/1/31)
【理念強化配分金】 ■競技順位による配分金(表1) ■人気順位による配分金(表2) ※人気順位=2023シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数など) 【ファン指標配分金】 全Jクラブに対しての 総額約13.4億円を、2023シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績などで配分したもの 引用元:2024年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ および2023年度ファン指標配分金支給対象クラブ決定((Jリーグ公式)
その他収入
2024年度の発表から移籍金収入が別枠となっていますが、経年の比較のためまとめてここに記します。その他収入は、Jの経営ガイドを見るに賞金、サプライヤー収入、ファンクラブ収益などのようです。柏の場合はヨネックスさんとかコカ・コーラさん、スーツのSADAさんなどになります。
賞金
2025年度はリーグ戦2位、カップ戦準優勝がありましたが、その他収入は3.52億円とそれほど多くなっていません。リーグ戦2位だと1,2億円、ルヴァン準優勝は5,000万円の賞金です。2位で貰える配分金は別費目の計上だと思います。
物販
柏は他クラブと異なり加茂さんにほぼすべて委託しているため物販費目の計上は2020年度から100万円前後(0円の年も)が何年も並んでいましたが、2023年度に1,100万円、2024年度700万円、2025年度6,500万円と変化が見られます。全部委託するのやめたのでしょうか。物販の金額が発表になった2016年~2019年度に計上されていた金額と同じくらいになっています。
移籍金収入
移籍金収入です。レイソルの2025年度は2025年4月から2026年3月までですので、この間に移籍していった選手の移籍金が計上されます。一般的に受け取り移籍金は移籍したシーズンに一括で計上されたはずです。フリー移籍であれば当然0円です。
2025シーズン、2025-2026オフシーズンの移籍で移籍金が発生してそうなのは、2025年6月の木下選手、2025年オフの小屋松選手でしょうか。あとはシーズン途中で完全移籍で新潟に行かれた白井選手くらいかなと思います。それ以外の完全移籍(片山選手やジエゴ選手など)は契約を終えてからの移籍ではないかと思います。
費用(売上原価+一般管理費)
支出の方も収入と同じように【Jリーグ クラブ経営ガイド】の費目を確認するところから始めます。Jリーグ経営ガイドは2026年3月に更新された2025年版が最新です。費目は最近変更が続いているのでどの内容がどの費目に該当するかはJリーグの資料が参考になると思います。
引用元:Jリーグ クラブ経営ガイド 2025 43ページ
総費用
総支出費用ですが、先ほども書きましたが、2022年度から費目の変更が続いています。
・2022年
営業費用という費目が、売上原価+販売費および一般管理費に分けられた
人件費は従来すべてのチームの人件費だったものが、【TOPチーム】のみに変更になった
・2024年
移籍関連費用を別費目に変更
経年変化は同じ指標で見る必要があるので、これまで発表されていた営業費用(営業原価+販売費および一般管理費)を総支出として見ていくことにします。
2025年度 42.33億円(売上原価31.81億円+販管費10.52億円)
2024年度 42.17億円(売上原価33.70億円+販管費8.47億円)
2023年度 38.97億円(売上原価30.09億円+販管費8.06億円)
2022年度 45.15億円(売上原価37.03億円+販管費8.12億円)
2021年度 42.75億円
2020年度 46.15億円
売上原価は井原体制よりも下がっていることが分かります。一方販管費は2024年度から2億円増加して10.52億円となっています。販管費は社員の給料が大きな額となりますが、被保険者数は20名と大きく増えていないので柏の場合人件費よりプロモーション的な費用の増加かもしれません。駅でのサイネージとか各種クリエイティブもかっこよくなってますよね。とはいえ増えたといっても柏の販管費は15位相当でそれほど多くありません。浦和や川崎は30億円を超えています。
TOPチーム人件費(チーム人件費)
人件費です。費用の定義が2022年以降変更になっているため整理します。
・2022年までの発表分:TOPチーム人件費、支払い移籍金、
・2023年発表分:
・2024年発表分から:TOPチーム人件費に支払い移籍金が含まれていたものを、
レイソルの2024年度でみるとTOPチーム人件費は21.21億円。移籍関連費用は7.32億円でした。
2025年度は、TOPチーム人件費が22.36億円、移籍関連費用2024年の半分の3.26億円。合計すると25.62億円。第2期ネルシーニョ政権では、30億円を軽く超えていましたので、だいぶコンパクトになっています。リカルドのサッカーに合いそうな選手をJ2含めて上手に獲得できているのだと思います。布部さんのやり繰り上手っぷりが感じられますね。
移籍関連費用
移籍関連費用です。2025年度は3.26億円の計上でした。2024年度7.
この3.26億円には、2025年4月~
獲得のために支払った移籍金ですが、
JFAでは選手との契約は最長5年となっている(
2025年シーズン途中からの獲得で行くと、札幌から馬場選手、川崎から瀬川選手、新潟から小見選手、山形から小西選手、徳島から永井選手を、オフシーズンに入って仙台から山内選手、浦和から大久保選手、神戸から汰木選手を獲得しています。人数的には多いのですが意外と移籍金はかかっていません。この費目では浦和が11.13億円で最高額、次いで9.31億円の川崎となっていましたが、両チームともそれほど移籍してきた選手が活躍した印象が薄いですね。そうした意味では布部さんは上手にやられている気がします。
それ以外の支出項目
試合関連経費(ホームゲーム開催費)は2.01億円とやや増加しています。レイソルの場合スタジアムが自前ですのでスタジアム使用料がかかってきません。試合前イベントや取り組み分ではないかと推測します。この費目で最高額は長崎さんの9.56億円でした。
トップチーム運営経費は、2.04億円でした。コチラもやや増加です。トップチーム運営費には、チームの移動経費、キャンプ費、施設や寮関連の費用などが含まれます。柏はスタジアムはじめ練習場もクラブハウスも自前のため、他クラブと比較して圧倒的に少ない額です。上から順に並べるとJクラブの中でも真ん中くらい26位となっています。リーズナブルです。
収支について
好調な経営
- 2019年度 3度目のJ2降格を救ってもらうためにネルシーニョ監督を再招聘しチームを救ってもらいました。ただしクラブとしてはこの時に10億円の赤字となり貸借対照表を痛めてしまいました。
- 2021年度 チーム人件費の高騰+コロナ禍もあって単年で4億円の赤字となり3.6億円の債務超過に陥ってしまいました。レイソルで言えば2度目の降格をした2009年度以来となる債務超過状態となりました。
- 2022年度 1億円の利益を出すことができました。債務超過はクリアできなかったものの回復基調に乗りました。
- 2023年度 ネルシーニョとのお別れが先なのか、コンパクトな経営が先なのかは判断に迷いますが(退任したネルシーニョが今年は「お金がない…」的なこと言ってた記憶があるのである程度緊縮傾向だったと思っています)4.9億円の利益を出すことができ懸案だった債務超過も解消されました。
- 2024年度 当期純利益は4.36億円となりました。2年連続4億円以上の利益を出すことに成功しています。利益剰余金も3.64億円のマイナスまで回復しています。この2年で急激に回復していることが分かります。
2025年度は営業利益で4.78億円、当期純利益でも3.33億円となり、利益剰余金のマイナスも3,100万円まで減らすことに成功しています。2019年度の10億円の赤字をようやく消すことができました。
気になるのは営業外費用で1.17億円を計上していることです。サッカークラブの営業外費用は利息の支払いとか、為替まわり、あとは契約解除の違約金などが該当するそうです。例年積まれても5,000万円ほどなのですが、2025年度は少し多くなっていました。また、2025年度は6,200万円の法人税も収めています。
最高の景色を
比較的良い情報が多い今年の個別経営情報でした。山崎社長になって以降、無制限でチームへ投資することを少しやめ、選手の入れ替えもサッカースタイルの変更にあった選手をよく獲得できていると思います。そこで浮いた金額をイベントやファン増加、スポンサー増加に回しつつ、利益もしっかり残せているのが何よりすごいです。かつ、それを単年で終わらせずに3年連続で続けられています。
とここまで書くと素晴らしいのですが、この素晴らしい動きをもっても、J1のTOPラインの伸びには追い付けていません。神戸、浦和、川崎、鹿島、ガンバのTOP層からは大きく差をあけられています。
もちろん柏には柏のやり方がある訳で、TOP層と並ぶ必要は必ずしもないのかもしれませんが、この差はボディブローのように効いてくるような気がします。日立製作所のクラブでしょというイメージをどう払しょくしていくのか/しないのかや、日立台のキャパシティをどう考えるのかというのが、大きな大きな壁になりそうです。
2026-2027シーズンは8シーズンぶりにアジアの戦いに挑みます。前回2018年は大幅補強の末にリーグ戦と両立せず降格という結果になってしまいました。今回は適材適所な補強に留めて挑むようです。なんとか結果を残しつつ、定期的にアジアへチャレンジできるクラブに戻っていけると見える世界が変わってきそうな気がします。ACLEは大会賞金や渡航費補助が大幅に拡充されたため、グループステージ突破や上位進出によって「理念配分金以外の新たな大型収入源」になり得るわけですが、移動による過密日程が人件費(層の厚さ)にどう跳ね返るかという諸刃の剣でもあったりします。




