柏レイソルまとめ

レイソルのフロント、チーム強化責任者について

TOPチームの調子が悪いとフロントの責任を問われるのはサッカークラブの性ですが、フロントがどんな体制で、監督交代とかチーム編成はどのように決定されているかについてある程度は理解しておかないと変な話になりそうなので、過去のリリースや公式の発言録から整理してみます。2021年6月少し追記しています。

○柏レイソル歴代社長

佐藤東里  1992年04月01日~
 前日立製作所副社長

柏樹隆   1995年06月09日~
 前日立製作所専務取締役

小林正三郎 1997年06月01日~
 前日立製作所宣伝部長

小野寺重之(55) 2003年03月01日~
 前日立建設設計取締役

河西晋二郎(60) 2007年04月01日~
 前日立製作所執行役常務 秘書室長 兼 本社業務本部長

御手洗尚樹(58) 2011年03月01日~
 ※2011年4月1日付 日立製作所執行役常務/人財統括本部長 就任予定

萩原靖(54) 2013年05月28日~
 前日立製作所人財統括本部付 兼 日立柏レイソル取締役
 2013年4月までは日立製作所人財統括本部勤労部長

瀧川龍一郎(51) 2015年04月01日~
 前日立製作所人財統括本部総務部部長
※( )内の年齢は就任時

レイソルの社長さんは今の瀧川社長で8人目。
2年~6年の任期が多くなっています。基本は4年でしょうか。最近は人事・財務・総務といったバックオフィス部門の方が就任することが多いです。
初代社長の佐藤さんは既に亡くなっていますが他の方はご存命かと。最初に降格した時の小野寺さんや優勝した時の御手洗さんは記憶に新しいですね。

○チーム強化責任者の変遷

Jリーグ昇格以降からチーム強化責任者の変遷を10年史や公式サイトのリリースから洗ってみました。最初は、名古屋グランパスや清水エスパルスのGMを歴任された久米さんです。

◎久米一正
・1994年フロント入り
1996年2月:日立柏レイソル取締役強化本部長就任
・2002年12月:取締役ゼネラルマネージャー・兼強化育成部長退任
レイソル公式(ウェブアーカイブ)
→2002年は最終節まで残留を争っていた。その責任をとって退任
※東洋経済にインタビュー記事があります。
東洋経済

◎菅又哲男
2003年1月1日:日立柏レイソルチーム統括部長就任
レイソル公式(ウェブアーカイブ)
※2003年1月1日付で「強化育成部」を「チーム統括部」に名称変更
・2005年12月19日:同職退任
レイソル公式
→成績不振(降格)の責任を取り菅又哲男チーム統括部長と、宮本行宏強化部長は解任。

◎竹本一彦
・2005年:トップチームヘッドコーチ(12月13日~監督代行)
レイソル公式
2005年12月19日~:強化部 ゼネラルマネージャー(強化部長兼育成・普及部長)就任
レイソル公式
・2009年12月10日:強化本部長交代
レイソル公式
→2009年降格の責任をとって強化部長職を小見さんに交代
・2009年12月10日~:強化本部 シニアマネージャー
・2013年3月6日:退任
レイソル公式
→竹本さんはその後もレイソルに残り、2013年まで在籍されていました。

◎小見幸隆
・2006年01月06日~:チーフスカウト就任→編成部長
レイソル公式
2009年12月10日~:強化本部・統括ダイレクター就任
レイソル公式
・2012年09月30日:強化本部・統括ダイレクター退任
→吉田達磨さんに引き継ぐ
※強化部責任者名を「統括ダイレクター」から「ダイレクター」に変更するとともに「強化部長」職を廃止
・2012年9月~10月31日 強化部シニアアドバイザー就任
レイソル公式
・2012年11月1日:強化部シニアアドバイザー退任
レイソル公式
→小見さんは達磨さんに引き継いだ後わりとすぐに退任されています。

◎吉田達磨
・2011年~:柏レイソル 強化部長
2012年10月1日付 強化部 ダイレクターに昇格、就任
レイソル公式
・2015年01月01日:監督就任
レイソル公式
・2015年10月28日:15年シーズン限りでの監督退任を発表
レイソル公式
→15年シーズンで監督を退任。アルビレックス新潟の監督に就任。

◎渡辺毅
・2014年12月15日:2015シーズンよりダイレクターに就任と発表
レイソル公式
・2015年シーズン途中:アカデミーの指導に専念
ニッカンスポーツ
→15年成績不振で配置換え。強化部が復活し広川氏が部長に。渡辺光輝氏が副部長に。

◎寺坂利之
・2015年1月17日:スタートミーティングでGMと紹介を受ける
レイソル公式
・2017年12月15日付:寺坂 利之ゼネラルマネージャーが退任(後任なし)
レイソル公式

(広川邦生)
・2015年10月28日:瀧川社長コメント(リリースなし)
ニッカンスポーツ
吉田達磨監督の今季限りの退任が発表された。吉田監督はシーズン終了までチームを指揮したのちクラブから離れ、渡辺毅ダイレクターはアカデミーの指導に移る。新たな体制としては強化部を復活させ、現在はコーディネーターを務めている広川邦生氏が部長に、渡辺光輝氏が副部長に就任する。
・2016年1月21日:スタートミーティング時 強化部長
・2017年3月30日:細貝選手獲得の囲み取材時 強化部長

◎渡辺光輝
・2015年10月28日:瀧川社長コメント 強化部副部長
ニッカンスポーツ
・2017年09月19日:渡辺光輝シニアチームコーディネーター就任のお知らせ
レイソル公式
※10月1日付で組織改正を行い、トップチーム強化部門と、育成アカデミー部門を一体化
・2017年12月15日 渡辺光輝ダイレクターがトップチームとアカデミーを統括
レイソル公式
・2018年5月25日付(下平さん解任後) TOPチームコーチに追加
Jリーグ公式

◎下平隆弘
・2018年5月13日 柏レイソル監督解任
・2018年5月21日 強化チームダイレクター就任
レイソル公式
・2018年12月27日 横浜FCヘッドコーチ就任
・2019年5月14日 横浜FC監督就任(昇格)

◎布部陽功
・2018年11月22日 ゼネラルマネージャー就任 現職
レイソル公式
→(2018年5月6日に)京都の監督を退任後、(2018年6月より)レイソルでアカデミーコーチをして頂いていました。布部をGMに、というのは昨年秋口に正式に依頼しました。いろいろなクラブを経験していますし、人脈もあるし、何よりも人格者で求心力がある。レイソルには適任の方です。

○強化責任者交代のタイミング

強化責任者の就任退任をまとめてみると

久米さん→1994年から。2002年の残留争いの責任を取って退任
菅又さん→2003年から。2005年の初の降格の責任を取って解任
竹本さん→2005年降格決定後から。2009年の降格の責任を取り、小見さんと交代
小見さん→2009年降格決定後から。2012年に達磨さんに引き継ぐ
達磨さん→2012年秋から。2015年に監督就任
寺坂さん→2015年GMに2017年末まで。
 ・渡辺毅さん→2015年途中、チームの成績不振で配置換え
 ・広川さん→
渡辺光輝さん→2018年からGM。下平監督解任のタイミングで異動?
下平さん→2018年5月から。監督解任後すぐダイレクターに就任。
布部さん→2018年降格決定後から。現職。

となっています。

・成績不振(降格や監督交代)時には、チーム強化責任者も一緒に交代することが多い
・組織改正を頻繁に行っており、組織改正はチーム責任者の交代のタイミングで行われることが多い
・元選手以外の所謂背広組の役職異動や昇格は公開されない(寺坂さんを除く)


という特徴がありそうです。

イメージがあまりないのですが、チームの責任をフロントというか強化責任者がちゃんと負ってきていることが分かります。社長がサッカーの責任を取って交代することはないようですが。吉田達磨さんが監督になった2015年以降は、チーム強化責任者が不透明の時代が少しありました。

2015年に達磨さんが監督になったタイミングで、寺坂GM+渡辺毅ダイレクターの体制になります。この体制は長続きせず、2015年シーズン半ばに渡辺毅ダイレクターが育成年代の方に配置換えになり(リリースなし)、2015年10月に寺坂GM+広川部長+渡辺光輝副部長という体制に変更になっています。2017年に寺坂さんが退任(恐らく定年?)されたタイミングで、渡辺光輝さんが強化部門と育成部門を一体化して統括するポジションにつきました。2018年のフロントとの意見交換会でも壇上で喋っていたのは光輝さんでしたね。

で、寺坂元GM。2019年の6月22日。ちょうどJ2での大型連勝が始まった試合日に、ゴール裏が『2017年にGMを退任された元常務の寺坂利之様、柏レイソルをここまで導いて下さり、ありがとうございました。ところで、現在のあなたの責務は何なのでしょうか? 柏市議会でも意見交換会についての話題が出ています。クラブコンセプトを大事にして魅力あるチームになって欲しいと切に願います。』という弾幕を掲げてました。ゴール裏が出すくらいなので何かしら情報を掴んでいる可能性もあるとすると、まだ関与しているのかもしれません。

○チーム編成はどう決まるのか

チームの編成などはどのように決めているのか。これについては、2017年の意見交換会の議事録に回答がありました。登場人物は当時の役職ですが参考になると思います。

・瀧川さんが社長。
・会社としての柏レイソルの組織は、6名の取締役に1名の監査役、経営企画、強化、アカデミー、営業、運営、総務の部門がある。社員は15名。
・チーム編成などクラブの重要事項を決める最高機関が取締役会。
・6名で取締役会を組織し、クラブの重要決定事項を決定。
・選手獲得などは、広川邦生(2017年時強化部部長)氏、渡辺光輝氏、吉村政彦?氏の強化担当者が起案。
・ゼネラルコーディネーターの吉田憲司氏が全体のコントローラー。

強化担当者で合議して起案、取締役会にて承認されているようです。

一般人の私が知りえる範囲でまとめてみるとこうなりました。

フロント=チーム強化も選手も達磨さんが去ってから上手くいってない=想定した通りにコトが運べていないのがアリアリと分かります。歴史は元には戻りませんが、あらためて、ネルシーニョ体制後すぐに達磨さん監督にしてしまったこと。満を持して臨んだその体制が1年持たなかったことが大きすぎるなと思います。

IFの話をしてもしかたないですが、2014年にあと1年ネルシーニョを継続させてヘッドコーチに達磨さんを据えて監督業のエッセンスを注入できていたらと思ってしまいます。達磨体制がうまくいっていたら。今やバラバラになってしまったアカデミー卒の選手も何人かは残っていたかもしれませんし、そうでなかったかもしれません。詮無いことですがそう思ってしまいました。

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